長崎県の太陽光発電の現況(2019)
長崎県は九州の北西端に位置する県で、県庁所在地および最大の都市は長崎市です。県の特色としては、五島列島や対馬、壱岐島などの離島が含まれている、島の数は47都道府県の中でも最も多いことやリアス式海岸を有することからも海岸線の長さは全国で1位もしくは2位といわれている点です。離島が多い県などからも島での生活に欠かせない電気は、それぞれの島の中で発電が行われているのが特徴でもあり、長崎県の発電所の数は196か所、総発電量は約524MWといいます。
長崎県の太陽光発電の現況ですが、県内の発電所の数は150か所あり、総出力量は約354MWです。太陽光発電以外の再生可能エネルギーを活用した発電方式では、地熱発電が1ヶ所で0.115MW、風力発電所が20カ所で総発電量が約110MWhになります。この数値から見ても長崎県の太陽光発電の現況は、約総発電量に対して約68%の高い数字になっていることがわかります。
太陽光発電の発電量は1日の日照量に大きく影響を及ぼすものですが、長崎市の日照量は2013年が2018.1時間、2012年が1711.1時間、2011年が1726.0時間で3年間の平均は1818.4時間です。全国平均を見ると2013年が2017.9時間、2012年が1923.8時間、2011年が1924.1時間などからも、全国平均を下回っていることがおわかりではないでしょうか。尚、長崎県内の中で最も総出力量が大きい太陽光発電所は、約30MWの規模を持つ長崎空港隣接地メガソーラーです。一般家庭の年間電力消費量の換算で約7,500世帯分に相当する電力を発電する施設です。ただ、長崎空港に隣接する発電所などからも、航空機の運航に影響を与えないといわれているCIS薄膜型太陽電池モジュールを採用しているなどの特徴を持ちます。また、長崎空港は海上空港でもあり離着陸時による高さ制限に対し、電力を供給するための海底ケーブルが約10km渡り敷設が行われているなどの特徴もあります。