茨城県の太陽光発電の現況(2019)
茨城県は関東エリアの北東部に位置する県で、県庁所在地は水戸市です。水戸市は県内最大の都市でもあり、人口約27万人(2019年6月時点)の市です。水戸市の1年間の日照量は、全国平均と比較した場合上回っているのが特徴で、2011年から2013年の茨城県茨木市の日照量平均時間は2180.9時間、全国平均では1973.3時間です。茨城県内の発電所の数は749か所あるといわれており、総出力は13,670.4MWです。この内、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した発電所は702か所、総出力は1,807MWで、全体の約13%の現況です。
太陽光発電所の数は683か所で総出力は約1,696MW、その他の再生可能エネルギーは風力発電で発電所の数は19カ所あり、総出力は111.6MWです。発電所の数および総出力は太陽光発電が断然多いなどの現況を持つわけです。茨城県の中で最大の出力を持つ太陽光発電所は、総出力54MWで茨城県水戸市と城里町にまたがる場所に位置しています。年間の発電量は一般家庭の約12,000世帯分消費電力に相当するもので、住宅団地として開発が進められていた未利用地の約50万平米に、156.840枚の太陽光パネルが設置してあります。
この発電所の最大の特徴は、パワーコンディショナーが出力した電力を、隣接した昇圧器で2万2,000Vまで昇圧を行った上で送電を行う点です。敷地全体を3つの区画にわけて、それぞれの区画の中にあるパワーコンディショナーと昇圧器のセットを環状に結ぶ送電ケーブルで束ねており、区画毎に送電する方法が採用されているのです。この方式は、個別に送電するのと異なり、ケーブルの総延長を短くできるメリットや信頼性およびメンテナンス性が高くなるメリットもあるといいます。ちなみに、開会の風力発電ではこの方式が採用されているケースが多いのですが、国内のメガソーラー発電所では初の導入です