宮城県の太陽光発電の現況(2019)
宮城県は東北最大の都市でもある仙台市を含む県で、北側は岩手県・南側は福島県・西側は山形県・北西部は秋田県と県境を持ちます。宮城県の東側は日本海や仙台湾に面しており、東北地方最大の離島といわれている気仙沼大島や奥州三霊場の一つとされる黄金山神社がある金華山と呼ぶ島、田代島・網地島・宮戸島や複数の島で構成されている浦戸諸島などの島々も含まれます。島の中には本土から橋を渡り行き来が可能なところもありますが、田代島や網地島などのような離島もあるなど様々です。
宮城県の太陽光発電の現況ですが、宮城県内の発電所の数は319か所あり、総発電量は約5078MWhになります。再生可能エネルギーを活用している発電所は、太陽光発電・地熱発電・風力発電の3つで、風力発電所は県内に1ヶ所あり総発電量は約7.5kW、地熱発電所は県内に2カ所あり総発電量は約15kW、太陽光発電所は261か所と多く、総発電量は約897kWです。県内の中で現況での最高の発電量を持つ施設は、約80kWのメガソーラー発電所で宮城県亘理町にあります。
宮城県亘理町は東日本大震災の際に津波に被災した海岸地区でもあり、75ヘクタールの敷地に太陽光パネルを約30枚設置して発電をスタートさせています。太陽光パネルの設置用量は79.548MWといわれており、津波で被災した沿岸部で着工および稼働済みのメガソーラー発電所では最大の規模を誇るものです。使用している太陽光パネルは1枚280Wの出力を持つシリコン型、1枚175Wの出力を持つCIS化合物型を採用しているようです。パワーコンディショナーは1,667kW機および1,100kW機の2種類を導入しているのが特徴です。
ちなみに、こちらの発電所は太陽光パネルの設置間隔を詰めているため、より多くのパネルの設置が可能です。ただ、設置間隔を詰めてしまうとパネルの影が生じてしまう、発電効率が下がることになります。しかしながら、コンピュータのシミュレーションを繰り返しながら、より多くの太陽光パネルを設置した方が発電量が大きくなるとしており、このような設置方法が採用されているなどの特徴を持っているのです。