埼玉県の太陽光発電の現況(2019)
埼玉県は日本でもっとも太陽光発電に適している気候条件を持っているかもしれません。埼玉県の太陽光発電の現況から、その理由を見ていきましょう。2011年は太陽光発電にとって大きな曲がり角になった年です。
東日本大震災とそれに伴う原子力事故により電力のバランスが見直されました。埼玉県は計画停電が実施された地域であり、エネルギーのバランスの大切さに直面した地域といえます。これまで主流だった火力や原子力といったエネルギーから、水力や地熱など自然の力を利用したエコロジーな発電システムが模索された年です。
自然エネルギー発電のなかでも期待されたのは太陽光発電です。一般家庭でも屋上にパネルを設置すれば導入できる太陽光発電は注目度を集め、固定価格買取制度という制度の見直しによって電気の売電による投資としても注目を集めました。
ただ、埼玉県はまだ設置している家庭は多くありません。都道府県別のデータを見ると、普及しているのは九州地方で、宮崎県が第一位で、佐賀県が2位、鹿児島県が4位、熊本県が5位と九州地方が多くの割合を占めています。九州地方が多い理由は一戸建てに住んでいる人が多く、太陽光発電を取り入れやすいこと、また日照時間が比較的多く、快晴の日も多いためより効率がいいことが挙げられるでしょう。上位5つの地域では10%以上の家庭が導入しており、人気の高さが伺えます。
こうした地域に比べると埼玉はまだまだ導入が進んでいません。しかし、埼玉県は多くのポテンシャルを秘めているといえます。なぜなら、埼玉県は日照時間が全国第一位だからです。都道府県別のデータによれば埼玉県の年間日照時間は2366時間となります。快晴日も多く太陽光発電を導入するのには最も適している地域です。埼玉県は戸建てに住んでいる人も多いですが、アパートやマンションといった集合住宅に住んでいる人も多くいます。そうした賃貸のオーナー向けの導入も伸びしろがあり、企業向けの産業用太陽光発電も注目度が集まっています。