神奈川県の太陽光発電の現況(2019)
神奈川県の太陽光発電は、事業として行われる場合に県による補助が実施されています。ただし、現況では補助を受けるために停電時にも電力を利用するための蓄電設備を併設することが条件となっており、申請時に契約書などの書類を提出しなければなりません。これは神奈川県での「かながわスマートエネルギー計画」として実施されており、太陽光発電設備のさらなる普及に向けての取り組みとして行われています。
具体的な補助内容としては、住宅用の場合で、補助対象経費の3分の1以内で県ZEH補助を併用する場合で最大25万円、しない場合で20万円が支給されます。ただし、発電量が2kw未満の場合では12万5千円が最大になるようです。
一方、事業所用では同じく対象経費の3分の1かつ産業用蓄電システムを導入する場合で200万円、複数の蓄電システムを導入する場合は設置数1台につき25万円が支給されます。
補助の申請を行うには事業の開始前に行う必要があり、事業開始後での申請は受け付けられないので注意が必要です。また申請のタイミングとしては事業着手の1か月前をめどに行う必要があります。手続きに必要な申請書などの書式は、神奈川県のホームページからダウンロードすることが可能です。
太陽光発電事業は年々パネルの価格が下がってきており、法人だけでなく個人も参入しやすい事業になってきていますが、売電による買取価格も年々下落しています。事業として展開された初期の頃の固定買取制度が終了する年になってきており、それに伴う今後の問題もありますが、太陽光発電はまだまだデメリットより、メリットの方が大きい事業と言われているようです。
神奈川県の補助対象としている蓄電システムを併設することというのも、将来固定買取が終了したあとも転用しやすいようにという事を見越しての条件であるという事が伺えます。
これから設置する場合は、こうした将来を見越した事業計画を念頭にして行っていくのが得策でしょう。