もしも太陽が木材市場を運営したら
太陽が木材市場を運営するとなれば、品質に優れた物が多く出回るようになるでしょう。なぜならば、樹木が成長するために欠かせない要素の一つが日光だからです。植物も動物と同じく炭水化物からできており、二酸化炭素を取り込み光合成を行うことで必要な炭水化物を補給しています。だから、光がよくあたる場所の植物は大きく成長し、日陰にある植物はやせ細り今にも折れそうな状態になるのです。
太陽が木材市場を活性化させるために、自らが発する日光の量を調整すれば多くの樹木は健やかに成長します。また、樹木の成長には水も欠かせませんから、ほど良い塩梅で雲に隠れて雨を降らせれば水分補給もできます。さらに言えば干ばつの心配はありません。太陽が隠れて雨を呼べれば、そのような状況は回避できるからです。そうした天候の調整をしていくことで、木材市場には良い木材が供給されます。ただ、あまりに成長してしまうと周囲の木がくっついて日陰ができてしまうので、成長が阻害されてしまいます。だから、地上でも適度に管理しなければいけません。太陽が運営者であれば、相当の資金を動かせるはずです。太陽のおかげで上質の木材が出回ると言うならば、お金が足りなくても出資する投資家がでてくるでしょう。そうして人を雇い、適度に間伐をしていけば安定した木材の供給が可能になります。
太陽のおかげで上質な木材が大量に供給されるようになると、それは建築業界にも影響を与えます。コンクリートよりも木材のほうが住む人の健康を損なうことなく、調湿性にも優れて快適な生活ができます。耐火性や耐震性はコンクリートよりも劣るとはいえ、技術は進歩していますから十分な耐火性や耐震性を持った住宅を建てることは可能です。上質な木材が安価で手に入るようになるならば、木材住宅が増えてそれらの技術が一般的になっていきます。したがって、木造住宅であることのデメリットは薄れていくでしょう。そうならば社会全体で、木の温もりを感じられる建物が増えていきます。