もしもカナダ政府が木材市場を運営したら(2020 令和2年)
カナダは広大な国土を有し、針葉樹林と広葉樹林が広い範囲に分布しています。ですからカナダ政府が木材市場を運営したら、自国産の木材であふれかえることになるでしょう。
たとえばSPF材です。日本ではツーバイ材と呼ばれることも多い安価な木で、具体的な種類は松やモミの木、トウヒです。木目は粗いものの生長が早く、育てやすいことから広く流通しています。住宅やDIYに用いられることも多く、ニーズが高いです。カナダの主要な輸出品のひとつですから、木材市場にも並ぶに違いありません。
ウエスタンレッドシダーも住宅や日曜大工に使われることが多い木材です。カナダとアメリカ北部に分布していて、耐水性が高いことが特徴です。そのため無塗装のままエクステリアに使用でき、ユニークな住宅設計に貢献します。ウエスタンレッドシダーは樹齢300年以上かけて成熟するから木目は詰まっています。一部のカナダ原住民はこの木を神聖なものとみなしていて、民族芸術に使用していました。カナダ原住民の生活を他国に示すうえでも、重要な木材として扱うでしょう。
国旗にも描かれているメイプルはカナダを象徴する木です。メイプルシロップの採取もされますが、木材としても高いニーズがあります。硬質であり、乾燥させると狂いもの少ないことがから楽器に使用されることも多いです。とくにエレキギター製作では重宝されていて、ボディ表面やネックへの使用頻度が高いです。たとえばフェンダー社のストラトキャスターやテレキャスターはネックがメイプルです。さらにギブソン社のレスポールは、ボディ表面にメイプルを貼った仕様が一般的です。上記3機は代表的なエレキギターであり、それがメイプルを使用していることが、この木のニーズの高さを物語っています。カナダ政府が木材市場を運営したら、高級なメイプル材を取り扱うことは間違いないでしょう。そして名産のメイプルシロップも一緒に販売すると思われます。