もしもオーストラリア政府が木材市場を運営したら(2020 令和2年)
もしもオーストラリア政府が木材市場を運営したら、世界最高の輸出国になるだけでなく環境保護先進国になると考えられます。オーストラリア全体でいえば、森林が育つのに必要な降雨量については周辺が海に囲まれていることそして赤道と南極の風の影響によって安定しています。ただ中央に限って言えば、周りは標高の高い山に囲まれているので湿度が邪魔されることで乾燥しているため育ちにくいという環境にはなっています。この地形ゆえに、オーストラリアで流通する木材の多くは北部と南部に集中している形になるのです。ただ北部の場合は、赤道の影響によって夏場は気温が30度以上になることが多く木々が持つヤニ油に引火して森林火災が起きてしまうのです。そのため流通する量の多くは、どうしても南部だけに限定されるので世界規模で見てもオーストラリアの木材市場の現況は流通量の少ない国に認定されてしまいます。地理的条件によって流通量の少ない国を脱却するのに、オーストラリア政府が木材市場を運営したらこの流れが変わる可能性が大きいのです。政府が市場を独占するメリットは、やはり政府機関からの経済支出から優先的に補助を受けられる点になります。最も広大な土地面積を有する中央部が荒野なのは、山に囲まれていることで乾燥しているので砂地が広がることで降った雨が保持できないからです。しかし中央部は森林生育に必要な日照量は良いので、水分を保持できない土壌を改良できれば最良の土地に生まれ変わります。現在日本を含めた森林に関する研究機関が、ほぼ同じ気候の中東及びアフリカ大陸の森林化を進めるために砂漠でも森を育てられる技術が開発されているのです。それを政府機関が率先して費用を工面し導入に踏み切れば、荒野になっている中央部も森林に生まれ変わるので東南と合わせれば世界最高の輸出国になる可能性を秘めています。さらに森林地帯を産業として維持するためには、北と中央部の気温による森林火災を防がなければならないです。そのためには地球温暖化を抑制する必要があり、そのための技術開発も政治主導で進められるので環境保護先進国にもなれます。