もしもスウェーデン政府が木材市場を運営したら(2020 令和2年)
2020年現在かつて世界経済を引っ張って来た国々の財政出動などの経済政策に限界が生じて、株価が高い事を利用して経済運営の失敗隠しに躍起になっている中で、スウェーデン政府が唱えて来た北欧諸国が構築してきた持続可能な経済社会モデルが注目されるようになりました。スウェーデンは1990年代に急激に財政が悪化して、その債権を次のような方法で見事に果たしました。再建を成功させた政策は、国家の借金が増えれば財政再建のために歳出の大幅削減が考えられるが、その時に経済発展に必要な予算まで削ってしまうと、借金返済の原資である税収も減って国力も衰退してしまう事を解っていて、無駄をカットして有効な予算は増やす経済運営を行いました。そして上手く行った理由は、無駄な部門の反発を買わないように急減では無く緩やかにカットして行き、長い年月を掛けて反発が出ないようにしながら徐々にカットして行きました。またただ無駄だからと言って強権を振りかざしてカットするのではなく、政府が国民や官僚にじっくりと説明して納得してもらいながら行いました。その結果強い反対勢力も出る事も無く、無駄な予算を長期間かけてカットして2020年代には、ほぼ無駄な予算が組まれなくなりました。逆に従来型の一部先進国の行ってい財政出動による公共事業の乱発では無く、本当に将来の経済発展に必要な予算を重点的に増やしました。無駄な公共事業では直近の短期のGDPしか押し上げないけど、スウェーデン政府が行った重点予算は、将来において持続的に発展する投資だったため、直ぐには税収は上がりませんでしたが、2020年には安定的な税収として国庫を潤わせてます。そんなスウェーデン政府が木材市場を運営すれば、最近の木材価格の高騰で売りまくれば利益が上がる中でも、将来への持続可能な林業を維持するために、増産は行わず安定した収益を出し続けると思います。そして無駄な予算を削って、より収益性の高い付加価値のある林材品を生み出す分野に設備投資をして、長期間安定した持続可能な木材市場を運営する事が予想できます。