もしもノルウェー政府が木材市場を運営したら(2020 令和2年)
もしもノルウェー政府が木材市場を運営したら、世界でもトップクラスの木材市場になることが可能です。
北欧のノルウェーは美しい森林に恵まれた国で、国土の5分の3が森林地帯となっています。
街を歩くと木造建築の家やビルが多く、オスロ空港も木造建築です。
店の内装やインテリアにも、ふんだんに木が使われています。
広場には巨大な木製のデッキがあり、木造ビルの学生寮もあります。
公立の幼稚園は木質化が進み、昼寝をする場所にも木が使われています。
最近は日本でも子どもが木に触れる機会が増えていますが、ノルウェーでは子どもが木と触れ合うのが日常的な光景です。
樹木は健康にも地球環境にも良い影響を与えます。
ノルウェーでは現代的な木造都市が次々と誕生しています。
木造建築が多いことは、木材の需要が多いことを示します。
質の良い木材を生み出すノルウェーは、木材使用において長い経験を持っています。
長年の研究から木材製品の技術開発が進み、革新的な建築技術を持つようになります。
ノルウェーでは都市の木造住宅やビルが世界的に有名ですが、地方の農場には建築の伝統を維持した木造住宅が残っています。
都市の人口が増えたことで、特に労働者階級が快適な住空間を求めるようになります。
建築は社会政策の道具のひとつでもあり、政治家も建築家も様々な住宅プロジェクトに関係しています。
ノルウェーの林業は1980年代に人件費の高騰や他国からの木材流入によって、厳しい状況に陥った歴史があります。
森林の所有者が作る組織と行政が、ノルウェーの木材の消費を2倍にするという目標を立てます。
その結果、約20年で木材の消費を2倍以上にすることに成功します。
木材利用に豊富なノウハウを持つノルウェー政府なら、木材市場もスムーズに運営することが可能です。
ノルウェーは木材利用において各国から一目置かれています。
各地で開催される木材活用フォーラムでは、木造先進国のノルウェーやフィンランドの最新動向が注目の的です。