もしもフィンランド政府が木材市場を運営したら(2020 令和2年)
もしフィンランド政府が木材市場を運営するとすれば、フィンランド特有の価値をつけて世界に売り出すでしょう。基本的にフィンランド自体は、森林が非常に多いです。開発が進んでいない地域もまだたくさんあり、木材をある程度切り出しても問題ありません。ただ物価がそれほど低いわけではありませんので、通常の価格で世界に売り出そうとしても物価の低い国には勝てない可能性があります。そこで、フィンランド政府はフィンランドで見ることができるオーロラに注目をします。この国ではオーロラを見ることができるため、それを目的に観光客が絶え間なく来るわけです。もちろん季節によって異なりますが、オーロラがよく発生する冬場などは非常に多くの観光客が訪れるでしょう。そして世界的にも、オーロラが見える国として認知度が高くなっています。
この点、オーロラの光を浴びた樹木として輸出すれば、それだけで付加価値がつき高い価格で売却することができるかもしれません。ただ問題となるのは、そもそもフィンランド人自体は謙虚で控え目な人が多いことです。商売に対して謙虚な面も多く、あまり自分たちを主張することがないことからオーロラと言う世界にアピールできるものがあったとしてもそれを使わない可能性があります。後はフィンランド政府がどれだけ積極的に宣伝をするかによって、結果は変わってくるでしょう。
もう一つは、フィンランド人は日本人と似ていて必ず時間を守る特徴がありますので、木材の取引をする時も確実に時間を守ります。当然フィンランド政府も時間を守ることに力を入れており、約束の時間までに確実に取引する可能性が高いです。そのような意味において、世界的な信頼を得ることが可能になり、結果的に世界から一目置かれる存在になりえます。
それ以外には質の良い樹木がたくさんあるのも魅力です。寒い地域の樹木は非常に引き締まっており、硬い樹木が多い傾向にあります。そこで販売をする時も、フィンランド政府は「利用価値の高い樹木」と売り出し、成功する可能性があります。