イギリスの太陽光発電事情(2019)
イギリスは現在、再生可能エネルギーの普及率は高くなっています。イギリスは日照時間が短いため、太陽光発電よりも風力発電の方が普及しています。
風力発電は風が乱れずに一定に吹いていた、発電機を設置しやすい広い平地や遠浅の海ある地域が設置しやすいとされています。イギリスの場合、広い遠浅の北海があるため日照時間が短いため取り入れられて入るものの十分に発電することのできない太陽光発電よりも風力発電の方が向いているという事情があるのです。
イギリスでは2002年から、電力化小売業者に販売電力量のうち一定比率の再生可能エネルギー電力の導入を義務付ける制度を取り入れています。一時的には国民の負担が増大しましたが、2015年に差額決済契約を導入することで地上競争原理を取り入れることによって国のコストが抑えられるようになっています。
このような仕組みもあることから、イギリスでは風力、太陽光、水力などの再生可能エネルギーによる発電量が化石燃料による発電を上回っています。
これはイギリス酷なで発電所が稼働し始めた1882年以来初めてだとされています。発電量の占める割合としては化石燃料の約39%に対して再生可能エネルギーによる発電は約40%だったという結果が出ています。
このように再生エネルギーによる発電が多いのは、複数の再生エネルギー発電施設が稼働し始めたという事情もあります。あくまでも再生可能エネルギーによる発電が上回ったのは一時的な結果で、通念で考えると現時点では化石燃料による発電量の方が多いです。
しかし、イギリスは本気で太陽光発電や風力発電に真剣に取り組んでいて、2020年には100万世帯分のエネルギーを再生可能エネルギーで作り出そうとしています。2050年までには二酸化炭素排出ゼロを掲げていますが、その目標に向かって様々な取り組みが行われています。
ただし、再生可能エネルギーの一つであるバイオマス発電などは、場合によって化石燃料よりも二酸化炭素の排出量が増えるケースもあるため課題はたくさんあるのが現状です。