ニュージーランドの太陽光発電事情(2019)
ニュージーランドは、世界でも自然エネルギーの活用が進められている国の一つです。
自然エネルギーの利用を重視した政策が進められており、すでに国内発電量の80%以上にも達しています。
2025年には自然エネルギーの割合を90%にまで引き上げる数値目標を発表しており、将来的には100%になるかもしれません。
そんなニュージーランドの自然エネルギーで、最も活用されているのは地熱です。
ニュージーランドは地熱のエネルギーが豊富なので自然エネルギーの中でも最も割合が高く、その後に水力・バイオ燃料・風力と続きます。
太陽光発電の割合は、発電量の中では少数です。
しかし太陽光発電の活用を推進していないわけではなく、第一次産業を中心に発電量は大きく伸びています。
第一次産業にとって重要な日照時間がニュージーランドは長いので、太陽光発電と相性が良いとされています。
また大手企業もニュージーランド国内に、大規模なメガソーラーを相次いで建設しました。
このような事情があることから、現在は低い太陽光発電の割合も今後は増えていくでしょう。
もちろん第一次産業での活用だけではなく、他の産業や一般家庭へも太陽光発電で作られた電力は使われていきます。
これまで以上に太陽光発電の積極的な活用が進めば、2025年に自然エネルギーの割合を90%にする数値目標も達成できるでしょう。
自然エネルギーの割合を高める政策は、環境保護の気運が高まる現在では必須です。
特に欧米では自然エネルギーへの転換は当たり前とされており、さまざまな事情により世界から後れを取っている日本は批判されています。
そんな中ニュージーランドが自然エネルギーの割合を高めていけば、これから太陽光発電などを駆使して生きたい日本にとっても、ヒントとなる内容が多くあるはずです。
ニュージーランドが2025年に90%に自然エネルギーの割合を引き上げれば、世界の手本となることは間違いありません。