三重県桑名市におけるコインランドリーの現況(2019・令和元年)
三重県桑名市は県庁所在地である津市に次いで、県内で2番目に人口が多い市です。四日市コンビナートの一部を担った工業地帯でもあり、大手製鉄会社や製紙工場・石油コンビナートなどがある工場地域という一面もあります。2019・令和元年の三重県桑名市のコインランドリーの現況は、計170件ものコインランドリー店が市内にあり県内だけでなく近畿地方全域で見てもその設置件数は際立って多いことが伺えます。1981年に総務省が初めて各サービス業の全国分布数の調査を開始しましたが、その当時は桑名市では計12店舗しかコインランドリー店はありませんでした。それが約40年ほどの間で10倍以上もの数に増えた理由は、市の開発に伴った人口増加が起因していると伺えます。桑名市は1991年から大規模な都市開発がおこなわれ、大学や公共施設・大学病院等を近鉄桑名駅周辺に誘致しました。さらに郊外にはニュータウンの建設もなされるようになり、2001年には人口が約6万人を超える三重県の中核都市へと成長を遂げました。この三重県桑名市一帯は太平洋から湿った空気が流れ込み、県を取り囲むようにして紀伊山地が広がる地形をしています。この地形の特徴は年間を通して雨雲が発達して降水量が多いというもので、桑名市も例外ではありません。特に6月〜8月頃の梅雨時になると豪雨の日々が続くため、一般家庭では洗濯物をコインランドリーに持って行くというライフスタイルが確立されています。人口が5万人を超える中核都市なので、170件のコインランドリー数ではむしろまだ数が少ないと見て取ることもできます。2019・令和元年以降の三重県桑名市のコインランドリーの動向は、今後も発展を遂げ続ける市ということも考慮すると、さらに多くのコインランドリー店が必要であるといえます。また利便性を考慮すると無人でありつつサービス提供時間に幅を持たせる事で、利用客の選択肢も増えることでしょう。