福岡県のコインランドリーの現況(2019)
福岡県内のコインランドリーをネット検索すると約120件くらいしか検出されません。
福岡県内の市町村数は60市町村。その数から計算すると1市町村あたり平均2〜3件ということになり、かなり少ないことがわかります。
また、地理的に福岡県は中国大陸に近いため、黄砂の影響を受けやすい環境にあります。
しかしながら、コインランドリーの数は政令市を持つ他の都府県に比べて非常に低いという現況です。
「博多祇園山笠」や「博多どんたく」などをみているとわかるように「黄砂なんて気にしない」というのが九州人気質なのかもしれませんが、何らかの対策はやっておくに越したことはありません。
また、福岡県には未だに「個人経営のクリーニング店」文化が根強く残っており、都心部でも老舗のクリーニング店が散見されます。「コインランドリーは銭湯の隣にあるもの」という古い常識が残っているため、都市開発により銭湯がなくなるにつれて隣接するコインランドリーも姿を消し、その後継になる設備は九州では発展しませんでした。
ようやく最近になって、福岡県内でみかけるのが「WASH・HOUSE」というコインランドリーチェーン店の台頭です。新興住宅エリアの場合、5qから8qくらいの間隔で現在店舗が次々と設置され始めています。
そして、コインランドリー単独で設置されるのではなく、どれも何らかの施設又は店舗と隣接して設置されているのが特徴的です。例えば、A地点の「WASH・HOUSE」は飲食店街の敷地内、B地点の「WASH・HOUSE」は大型書籍店の敷地内、C地点の「WASH・HOUSE」は子どもに人気の玩具卸売り店の敷地内といった具合です。共働きが多い世帯が休日に子どもを連れて家族連れでやってくる姿が見受けられます。ただし、利用の仕方がもったいないというか、わかっていないと言わざるを得ません。布団などの大きな洗濯物を洗濯するのがコインランドリーの利用価値であるのですが、そうした大型の洗濯物を持ち込んでいる様子はなく、ごくごく普通の衣類の洗濯物です。
福岡県人には「コインランドリーの有効な使用方法」なるものを改めて教育する必要があるようです。