鳥取県のコインランドリーの現況(2019)
鳥取県は山陰地方にある県であり、農業と漁業が盛んに行われていて、鳥取砂丘などの観光地としても有名になっています。ただ交通網が脆弱なので産業が発展しにくい土壌にあり、雨や雪によって天候不順の割合も高く、それが影響してなのか人口は日本でも一番少なくなっていて、持ち家で生活する家庭がほとんどといった状況です。人口密度が低いので市街地も限定的であり、コインランドリーも元からそれほど多くない場所になっていました。
市街地では単身者が居住する賃貸物件もあり、洗濯機の必要性を感じていない場合には所有せずにコインランドリーを利用する人もいますが、やはり施設が少なければ遠方にあることもあって、自宅で洗濯機を購入してそれを使用するという傾向が強くなっても仕方ないでしょう。銭湯も次々に閉鎖されるので、風呂に入る際にコインランドリーを利用するということも少なくなり、鳥取県ではコインランドリーの営業が難しい地域と言えます。
現況は人口流出が止まらず、高齢化率も他の地域と比較しても高くなっていて、わざわざ外出してまで洗濯をするという考えを持つ人が増えない現状では、これ以上の増加は見込めないでしょう。これは鳥取県だけに限ったことではなく、同じような状況にある地方ではどこにでも起きている現象です。
コインランドリーは基本的には24時間営業であり、自分の好きな時間に利用することができますが、都会と違って人口密集地ではない場所では、夜になると閑散とするので利用するのを躊躇ってしまいます。昼は仕事などの関係で洗濯に費やす時間が無い人が多いため、必要性をあまり感じていなくても購入して自宅で洗濯をすることを選んでしまいます。これが地方でのコインランドリーの減少に繋がる大きな理由であり、これは簡単に解決することができない問題であるので、このまま廃れていくだけでしょう。
鳥取県の現況もこれまでの流れが好転する要素が少なく、人口が増えない限りはコインランドリーも増えていかないと言えます。