石川県のコインランドリーの現況(2019)
石川県は総人口が100万人を超える県であり、近年は北陸新幹線の開業と共に駅前を中心に急速な都市化が進んでいます。金沢市を中心都市として、大企業であれば北陸の支店を石川県に設けることが多い傾向もあり、産業も発展している特徴が見られます。
急激な都市化により、コインランドリーの需要も伸びており、現況では金沢市内に16件もそのサービスを展開する企業が集中しています。郊外においては羽咋郡志賀町、鳳珠郡能登町に2件ずつコインランドリーの企業を見ることも可能です。
一方では石川県内でも金沢市の郊外に、コインランドリーのサービスを行う企業がほとんどなく、中心都市である金沢市内に集中している特徴が見られます。その理由に関しては、都心部と郊外と生活スタイルに温度差が見られる点もあるからです。
例えば郊外で家計を預かる主婦にコインランドリー利用によるアンケートをとったところ、75%の割合で年に数回からそれ以下の割合に留まるという結果が出ています。つまり郊外ではそれほど利用が進んでおらず、週に1回以上が2%、月に2〜3回程度が5%という統計結果になっております。
使う目的は毛布やブランケット、季節物の洗濯をしたい方、乾燥を早く行いたい方に特化しています。現況でも利用しない理由の多くは、持ち運びが面倒であること・持って帰るのが面倒が一番で、次に費用がかかってしまうこと、衛生上の問題を挙げることも多いです。
また石川県の方がコインランドリーに併設されたら便利なものの一つには、美味しいカフェがあることを希望しています。つまり待ち時間は無駄に過ごさないためにも、待つことができる環境が欲しい要望も見られます。
石川県の金沢市内では、商業施設の一角やマンションの1階部分で開業されるケースもあり、買い物次いでや帰宅途中での利用を想定することも多いです。コインランドリーで洗濯を行うと待ち時間の問題が発生し、終了した頃を見計らって取りに行く必要があります。
こうしたことが遠い郊外の自宅より利用しに来るのは、負担を感じてしまうため、郊外で普及が進まない一因にもなっています。