秋田県のコインランドリーの現況(2019)
秋田県は東北地方で日本海側に面していて、米や秋田杉などの第一次産業が有名な場所です。伝統的な工芸品や行事も多く、特殊なお面を付けて町中を歩く「なまはげ」は奇祭として人気が高く、観光で訪れる人も多くなっています。ただし仕事や学業で秋田県に転入する人は限られていて、持ち家の保有率も高いことからコインランドリーの数は以前から多くなく、現況では洗濯機を所持する割合がとても高くなっているので、減少しているのが実情です。
また秋田県は秋になるとすぐに雪が降りだし、気温が低いのでそのまま道路に残ってしまうため、春になっても完全には溶けないという状況にあります。除雪は行いますが取り除かれた雪の除去が追い付かず、道路の端には雪が残った状態が続くでしょう。このような理由から洗濯をするために外出するのは面倒に感じている人が多く、できれば自宅で済ませてしまいたいという考え方を持っている人が圧倒的に多数を占めています。夏場であればまだいいのですが、寒い中を外出するというのは苦痛を伴います。自動車を使ってまでコインランドリーを活用したいという人は少なく、利用率が低い現況では増えていく要因は無いと言えるでしょう。ただし、これは秋田県に限ってのことではなく、似たような状況にある地域では同じような現象が起きています。
秋田県でコインランドリーが増えていくには、高機能化によって自宅の洗濯機では洗えないものも洗えるようにしたり、他の施設と隣接させて付加価値を持たせるしかないでしょう。わざわざ出向くことを厭わないようにしなければ、この流れを変えるのはとても難しくなっています。
コインランドリーは利用客の少ない地域では利益が出ないケースがほとんどで、採算が取れないので撤退してしまいます。利用料を上げれば使用者が減るだけなので、料金を上げても問題解決には繋がらないでしょう。そのため高い料金であっても納得できる要素を出さなければ、秋田県でこれからもコインランドリーが存続していくのは困難だと言えます。