アイスランドのコインランドリー事情(2019)
アイスランドにもコインランドリー事情としては、その数がそれほど多くありません。アイスランドの人口は約35万5千人と少なく、首都であるレイキャヴィークが12万人規模しかなく、その他の都市も1万人から3万人程度の都市が5つあるだけです。また高緯度にあり冷涼な地域であり都市化も進んでいないことからコインランドリーの数は少なく珍しいものになります。
一方で、アイスランドもヨーロッパのほかの国と同様に洗濯に関しては日本と大きくその考え方が異なります。ヨーロッパの水質は硬水であるため、汚れが落ちにくく泡立ちにくいという特徴を持っているものです。日本は軟水ですのでそのまま洗っても汚れを落とすことができますが、硬水の場合にはそれが難しく、このため温水にすることで汚れを落とすようにしています。このような事情からヨーロッパの洗濯機は温度調整の機能があり、加温して洗濯することができるようになっているものが主流で、コインランドリーも同様のものが設置されているものです。しかし、温度の高い水で洗うと色落ちや色移りの原因になりますし、生地によっては傷みの原因になります。このため色分けや生地ごとに洗うのが一般的な方法です。アイスランドも同様に硬水であるため、他のヨーロッパの国と同じ考え方で洗濯が行われています。
アイスランドではコインランドリーは身近なものではなく、普及もあまり進んでいませんので、利便性という面でみれば、便利なものとは言い難いものです。また他の国に見られるような無人のコインランドリーというものはなく、多くはクリーニング店が併設しているものになります。
ただアイスランドで変わったコインランドリーとしてはカフェが経営しているところがあります。洗濯をする場合には、時間がかかるものですが、硬水で加温して行うため長く時間がかかってしまうものです。そこでカフェで併設されたものがあり、終わるまでカフェでお茶を飲んだり、軽食ができるように配慮したお店があります。