日本のコインランドリー事情(2019)
日本のコインランドリーは増加の一途を辿っていると言われていますが、2019年におけるコインランドリー事情はどんな特徴があるのでしょうか。まず数字で確認すると1997年には全国で1万件程度だった数が、2017年にはほぼ倍増となる2万件以上の店舗数となっているようです。この全国の伸び率で見ると、2019年においても成長していくという事が予想されます。
特に最近では洗濯の待ち時間を有効的に使えるようなサービスが注目されており、コンビニや飲食店との併設なども目立ち、中にはおしゃれなカフェが店内にある店舗も存在しています。大きく分けるとコインランドリーは郊外型と都市型の2つがあり、店舗数は都市型の方が多いとされています。郊外型の特徴は広い敷地を活用して、駐車場も完備している事も多い他、ショッピングセンターなどと併設しているケースも見受けられます。家庭での洗濯物をまとめて大量に洗うというニーズも多く、自動車で来店する場合が多いです。一方の都市型コインランドリーの特徴は、学生や独身の単身者の利用がメインで、駐車場が無い店舗も多く徒歩や自転車で訪れるというケースがメインとなっています。
昔のコインランドリー事情を振り返ってみると、おおむね銭湯の隣に併設しているという事が多かったのが特徴です。まだ洗濯機が家庭に普及していなかった事もあり、銭湯でお風呂に入ったついでに洗濯もして帰るという風景だったのでしょうか。一方で近年のコインランドリーは明るく清潔感のある店内で、女性でも気軽に入れるような店舗づくりが工夫されています。ニーズの面で見てもただ洗濯をするだけではなく、自宅で洗った衣類を早く乾かすために乾燥機だけ利用するという使い方も見受けられます。
またコインランドリー人気は経営者側からも注目されています。少ない敷地を有効活用できて利益率も良いというメリットから、個人投資として行う方も増加しているのが特徴です。