中国のコインランドリー事情(2019)
日本でのコインランドリー事情は進化も著しく見られ、高機能な機器が導入されていたり、24時間営業の店舗も増加しています。日本ではこのような状況が見受けられますが、中国での2019年のコインランドリー事情はどんな様子なのでしょうか。
まず結果から申しますと、中国ではコインランドリーという文化はほとんど浸透していないのが現状です。これには理由がありますが、まず特徴となっているのがこの国の大きな経済発展があるでしょう。ご存知の通りこの国は近年の経済成長が目立っており、各家庭で洗濯機があるのはもはや当たり前となっているのです。しかしこれは日本にも当てはまる事ですが、違いとなっているのが中国と日本の異なった国民性という点です。
日本人がコインランドリーを活用する理由は、まず夫婦共働きで家事に時間を取れないという部分が挙げられるでしょう。自宅で洗濯する時間が取れずに、ある程度まとめて持っていったり、大型の機器も充実しているため毛布なども丸洗いできるという利便性があります。一方の中国の国民性を見ますと、実は日本人以上に共働きという文化が進んでいるのです。では家事などはどうしているかといいますと、夫婦の両親が面倒を見る事が多いようです。昔から男女が働くのが当然とされている中国は、結婚後の負担は双方の両親で協力するという文化が根付いているというのが理由の1つでしょう。
そして日本では住宅事情などもあり、夜中に洗濯機の騒音を出しにくいという点もあります。また日本独自の季節として梅雨の時期があり、洗濯物が乾きにくく乾燥機だけ利用するといったニーズも存在しています。
このような主な理由から、中国ではコインランドリーが発展していないという現状があります。事実日本のあるチェーン店がこれからの発展が見込める市場として、中国への進出を行ったという報告もありました。これから日本のメーカーなどの進出により、中国でもコインランドリーが人気となっていくのかも知れません。