もしもスイス政府がコインランドリーを運営したら(2020 令和2年)
もしもスイス政府がコインランドリーを運営したら、現在存在する洗濯機よりも安く、高性能な洗濯機が誕生するでしょう。
スイスは日本と比べ収入が多いですが、それと同時に物価も高いです。当然、洗濯に使われる洗剤や柔軟剤も高く、スイスでは洗濯は毎日するものではありません。スイスの洗濯の頻度と物価から料金は高めに設定される事になりそうです。また、日本では洗剤は短い洗濯時間で汚れが落ちることや、抗菌、防臭を特徴として売り出されることが多いですが、スイスの洗剤で重要視されるポイントはいかに素材に優しいかで、色を鮮やかに保つことをメインとした黒いパッケージの洗剤が売られるほどです。そのため、自宅の洗濯機ではなく割高な料金を払ってコインランドリーを使用する場合、当然洗濯機はより質の高いものが要求されることが予想されます。これらのことから、スイスのコインランドリーでは日本のコインランドリーに比べ洗濯機は質の高いものが置かれ、一度の利用料金は高く設定されるでしょう。
スイス政府は、コインランドリーからより多くの利益を得るためにスイス製の良質で低コストな洗濯機の開発に取り組むでしょう。スイスにおいて、機械産業は最大の輸出産業の1つでありスイスには数多くの中小企業が存在します。そのため、スイスは機械開発に適しており新たな洗濯機はとても速いスピードで開発されると予想されます。
このように、もしスイス政府がコインランドリーを運営した場合、日本との洗濯に対する考え方の違いから同じコインランドリーでも全く異なる特徴を持つ施設となることが予想され、その考え方の違いはスイスの機械産業に特化した数多くの中小企業を基盤として、より安価で機能性の高い新製品の開発を促進させることに繋がると考えられます。近年、質の高いと言われてきた日本の電化製品を追い越すように中国の安価な労働力を生かした安い製品が注目されていますが、次に注目されるのは案外スイスの製品となるかもしれません。