もしもベルギー政府がコインランドリーを運営したら(2020 令和2年)
ベルギーは西ヨーロッパにあり、オランダ・ルクセンブルクの隣国と合わせ「ベネルクス」を成している国です。チョコレートやビールでも有名であり、あの架空の人物「エルキュール・ポワロ」の出身地でもあります。首都「ブリュッセル」にはEUの機関が多くあり、そのため「EUの首都」としての役割も担っています。
では、もしもベルギー政府がコインランドリーを運営したら、どんなものになるか仮定してみましょう。前述しましたが、ベルギーのチョコレートは有名で、その美味しさで世界的にもファンが多いです。そして、コインランドリーという場所は海外からの観光客や滞在者も利用することがあります。そこで、自国の美味しいものを多くの人にアピールするために、ランドリー内にチョコレートの試食コーナーを設けます。もちろん、それだけではなく自動販売機を設置して、チョコレートが買えるようにします。一角にはちょっとしたくつろぎのスペースとして、お茶が飲めるようなテーブルや椅子も配置するでしょう。チョコレートはリラックス効果をもたらすため、美味しいチョコを食べながらお茶を飲むことができれば、ランドリーの待ち時間もあまり苦にならないはずです。スペースの片隅には、「ここでのほっと一息は、灰色の脳細胞を活性化しますよ」などと、エルキュール・ポワロから引用したちょっと洒落たメッセージを置いても、粋(いき)かもしれません。中には、試食やリラックススペースを目的に来る人も出てきて、結果的には自国のおいしいものの宣伝や販売効果、そしてランドリー利用者の増加を総合的に見込むことも出来るでしょう。
甘いものよりも、ビールが飲みたいという方にもそれは同様です。チョコレートだけではなくベルギービールの自販機を置けば、洗濯が終わるまでビールを飲みながらくつろぐことも出来ます。つまり、一つの目的でやってくる客に複合的なサービスを提供して付加価値を与えるのです。EUの中心としてのベルギーがこのサービスを先陣を切って行えば、他のEU加盟国をはじめとした各国も追従するかもしれません。