閉鎖したコインランドリー、その理由
近年コインランドリー投資が話題になっています。駐車場経営やアパート経営などに比べ初期投資が少なく、また利用客の単価に応じて利益が上がる仕組みとなっているため、効果的に経営を行えば高い利益を得ることができると言う仕組みです。一般的な駐車場経営やアパート経営は毎月の収入が決まっているほか、日常的な営繕費用や固定資産税の問題など様々な資質が膨らんでしまうことが多いのに対し、コインランドリーは初期の設備投資だけで利用客が増えればその分利益が高まるといった構造や、店舗の中で洗剤やその他の付帯的な商品の販売を行うことでさらに利益を高めることができると言うメリットが謳われ非常に人気になっているのです。
また最近では自らの初期投資を抑え効率的に利益を得ることができるフランチャイズの仕組みを提供する会社も非常に増えており、これに加盟することで洗濯機や乾燥機などの設備を準備するための費用を低く抑えることができると言うことからこのビジネスに投資を行う人も非常に増えています。
しかしその中で閉鎖したコインランドリーも実は非常に増えているのです。中には開店後1年も経たずに閉鎖をしたと言うところも多く、実際には決して儲かるだけのものではない、様々な問題を抱えていることがわかっています。
閉鎖したコインランドリーの最も大きな理由は、思うように利益が上がらないと言うことです。実際にはコインランドリーのビジネスの人気が高まりいろいろなところに店舗が回転していることから、利用客はより便利なところを求めて利用するようになり、立地条件の悪いところはどんどん淘汰されていくことになります。加えて新たな店舗が開店し新しい洗濯機などの設備が導入されると、古い設備のところよりも新しいところ利用する人が増えることになり、古い設備を導入している所は顧客が少なくなってしまうのです。しかしそのために新たな設備を導入するとさらに投資が増えることから利益率が悪くなり、結果的には赤字となって閉鎖と言うことになるのが非常に多いケースとなっています。