山梨県の太陽光発電の現況(2019)
山梨県は東京都の南西に位置する県です。総面積はおよそ4465平方キロメートルで都道府県別面積ランキングでは32位と平均よりやや下の順位ですが、富士山を始めとして八ヶ岳や南アルプスといった山々がその約8割を占めているため、可住地面積での順位は下から3番目の45位、人口ランキングでも42位となっています。県中央部には甲府盆地が形成されているため盆地特有の内陸性気候を呈しており、年間降水量が少なく日照時間が長いことから太陽光発電には最適の地域で、実際に普及率も高く都道府県別の太陽光発電による発電量比較ランキングでは平均発電量は1436キロワット、発電システムの平均稼働率はおよそ16.4パーセントと全国1位の実績を持っています。山梨県としても大規模太陽光発電事業を展開しており、甲斐市と韮崎市の2ヵ所にメガソーラー施設を設置し、合計でおよそ10400キロワットと国内内陸部で最大級の出力で一般家庭約3400軒分の電力を供給を可能としました。また、県内各市町村でも独自に太陽光発電に取り組んでおり、全国でもトップクラスの平均日射量を誇る甲府市では、平成15年度から一般住宅への太陽光発電システム導入に対して支援制度を設け市民への積極的な導入促進を図っています。更に、市内の小中学校や市役所、市民センターなどの公的施設などにも積極的に発電システムの導入を進め、現在では合計20カ所にも及ぶ設置を完了しています。他にも都留市でも一般住宅における太陽光発電システム利用に際し最大発電出力1キロワット当たり2万円で上限5万円までの補助金支給、南部町でも同様に出力1キロワット当たり2万5千円で最大10万円まで補助対象とするなど、県を先頭に各市町村で発電システムの利用促進を図っていることが山梨県の太陽光発電に関する現況です。今後は既に策定・公表した太陽光発電施設の適正導入ガイドラインに基づき、市町村と連携して更なる普及を目指しています。