福井県の通所介護施設の現況(令和元年・2019)
福井県は、若狭湾が有名な場所で、一つの県に海と山とを感じることができる地域となっています。様々な町が合併し新たな市を形成していますが、それでも市と町がだいたい同数あり、海の地域と山の地域では生活環境が異なることがあります。
福井県は観光も盛んなため、高齢者も比較的自立しています。特に海沿いの場合はその傾向があり、自分の足で動く、ということを意識しています。ですが、福井県自体も福祉に力を入れており、通所介護施設のための福井県デイサービスセンター協議会があり、よりよくサービスが提供できるよう研修などを盛んに行っているのが特徴です。
福井県の通所介護施設は2019年現在、180を超える数があるのが現況です。県庁所在位置である福井市には、50を超える通所介護施設があり、隅々まで網羅しています。山側にある大野市においても、2019年10か所程度あり、海沿いの町である若狭町も4か所ほどあります。面積がそんなに大きくない県ではありますが、隅々まで福祉が行きわたっており、通所介護施設を利用しやすい環境と言えます。福井県の通所介護施設では、1日10人以内に収め家庭的な雰囲気を大切にしているところ、リハビリテーションにも力を入れ体をも鍛えるようにしている場所などがあります。海や山沿いの地域では、家庭的に過ごすことができる空間づくりを意識していることが多く、自然を十分に感じることができる介護施設が多いです。一方福井市など比較的大きな市では、リハビリに力を入れたり、個人を尊重したりと多種多様な施設となっています。クラブ活動にも力を入れているところもあるので、高齢者にとっても有意義に過ごすことができるよう工夫されている施設が多い印象です。
通所介護施設は、利用する人が年々増加しています。家族の負担を軽減する目的もあるため、家族のケアも充実したところを選ぶと双方の希望が叶う形となります。福井県の場合、そういった配慮を考えているので、じっくりと相談を行うと良いでしょう。