フィリピンの木材市場の現況(2019)

日本の住宅産業は、今や全盛期と言っても過言ではなく驚異的なスピードで新しい建築物が日々作られてます。しかし建物を作るためには、大元ともなる木材が必要不可欠となり、現在ではフィリピンから木材を輸入している会社も世界には多数見受けられているのです。日本のある工務店では、フィリピンからの輸入にみでまかなっているような会社もある程なのです。そこでフィリピンの木材市場の現況を見ていきたいと思います。まず結論から言ってしまうと、状況としてはあまり良くはありません。地球温暖化による気候の不安定な現況などが重なり、ここ数年の間で見ても2019年も金額的にも非常に厳しくなるであろうと、専門家も考えているのです。そしてこの問題を加速させているのが、輸出用の梱包材の規制も大きく関わってきている様子です。これは使用するパレットの成分や大きさなどが厳しく管理されているせいで、昔のように自由に輸出することができなくなっているのです。
規制はどうしようもないですが、限られた木材をもっと増やすために、フィリピンでは森林の保全活動に大変力を入れています。実はフィリピンは東南アジアの地域ではトップレベルで森林破壊が進んでいる国です。ここ20年間の統計を見ても、年間で2パーセントずつ森林が失われているのです。そのため天然資源管理政策が施策され、徹底的の管理を進めるように現在は考えられております。フィリピンでは林地だと指定されている場所はトータル的に国家所有となっています。DENRは今日、持続することができる森林経営を推し進めることを目的とした、森林情報システムのスタートを始めていて、最も正確なデータの収集や加工によって、政策立案や意思決定においても役立たせられることを期待しているのです。また、法律を破った伐採木材やその他林産物の正確な断定と定量化のために、木材追跡一元化システムの開発も超スピードで進められているのが見て取れます。

 

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