チェコの木材市場の現況(2018)

チェコは、中央ヨーロッパの圏内に入る国でプラハは歴史の在る街で有名です。古き良きヨーロッパを感じさせる国で自然に恵まれた豊かな森林に包まれた国です、伝統的なルーツをたどると耐久性がある木材で建築・土木・家具:農具・枕木などに様々なものに使われてきました。このようにチェコでは国内的に現況木材市場は活発でEU圏内でも供給地として知られています。

 

EU圏内では、違法伐採に対する批判から木材を取り締まる方向に動いています。EU圏内で取引されているものが適法に伐採されていないということです。チェコでも産地であることからEU圏内での合法的なものをもっと使用して輸入を制限すべきとの声が大きくなっています。

 

イタリアやポルトガルでは、由来のはっきりした木材を使って、家具などをつくろうという動きがあり、由来のはっきりしていない木材を排除していく動きが起こっており、EUで発展途上国の木材の違法伐採を防止していく動きがチェコの木材市場に影響することが考えられます。チェコは、北部国境地帯に標高1000mを超える山々が連なり豊富な森林資源があります。国内の由緒ある資源を利用しようと動きが高まれば、ヨーロッパ圏内での需要が高まることが期待されます。伝統の木工技術が発展しているヨーロッパでは、今後も木材市場はより拡大していくことが期待できます。

 

チェコの木材市場は、自国での需要から輸出にも力をいれてきているのが現況です。エリアにおける流通環境がより便利になればもっと利用されると思われます。木材の加工が産業でますます重要度が増すことが期待できます。建築材としての需要より木工品の材料で良質な材質ですので活用されることが期待できます。チェコの伝統技術を活かすチャンスです。

 

日本における木材輸入でもプレカット木材での需要が高く、輸入材をより取り入れていく傾向は強まっておりその供給元としてのチェコの役割に期待がかかっているのは事実です。

 

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