扶桑町における木材市場の現況(令和2年 2020)
愛知県の扶桑町は大口町と同じく「丹羽郡」という行政区画を関する町で、かつては養蚕業で栄えていました。
町の名前にある「桑」はその産業から名付けられており、その意味は「桑によって扶養される町」です。現在は技術の発展と時代の流れもあって養蚕業者はほとんどいないものの、現在でも飼育者はいます。1970年代から人口の桁は跳ね上がっており、1万人以上が精々だった人口は一気に2万人も増加して2000年代に突入してからも増加中です。その主な理由は名古屋市のベッドタウン化ですが、それでも2019年10月時点で人口は3万4144人となっています。これといった特徴的な地形はなく、木曽川と五条川、合瀬川の3つの河川が流れている町です。
そんな扶桑町の木材市場の現況は発展しているとは言い難いですが、少なくとも好調と言えます。
その理由は隣接している大口町と先述した人口の増加傾向です。まず前者の理由からですが、実は大口町には「東海木材相互市場」という木材市場があり、競りが行われています。そのため木材を使用する建設業者が数多く、時代のニーズもあって利用者たちのほとんどが素材を直に感じられる木材の住宅を選んでいるからです。
その利用は当然隣の扶桑町も対象で、実際に対応エリアにしている建設業者がいます。
人口の増加もといベッドタウン化している町であれば住宅の建設は少なからずあり、おまけに扶桑町は名鉄犬山線が通っている駅も抱えているうえに企業の誘致もしている自治体でもあるので都市ほどではないものの、経済が安定しているといっても過言ではないです。また扶桑町は「空き家バンク」という空き家の利活用促進対策、その一環となる対応sカウを愛知県宅地建物取引業協会と連携して行っています。すなわち、空き家のリフォームという需要に見込みがあるわけです。
いずれにしても木材市場という立場から見れば、扶桑町は木材及び増設の需要の拠点に期待できます。