焼津市における木材市場の現況(令和2年 2020)
焼津市は港がたくさんあるので漁業が盛んですが、木材加工の会社も多く、静岡県内の原木が集まってきています。プレスやカットなどを加工を施して住宅用の資材にしたり、商業施設やスポーツ施設の建設に使用されます。年間約24,000?の木材が静岡市の森林から原木市場に供給されていて、木材市場の取引数は全国でもトップクラスと言えます。現況を見ると取引数は増加傾向にありますが、2020年以降の木材市場はやや縮小する可能性があります。焼津市の木材に関する問い合わせは木材開発株式会社藤枝工場が担当していて、疑問があればここに問い合わせをすることをお勧めします。全日本木材市場連盟の平成29年度森林林業白書によると、年号が変わった10月以降から新設住宅着工戸数は減少していて、木材全体の需要は少し減少傾向にあるといえます。しかしながら木造建築の数はそこまで減少していないので、国内の木材の需要は減っていないです。海外からの輸入木材に注目してみると、これは明らかに輸入量が減っていることが分かります。2020年で新築の数は頭打ちになり、少子高齢化と共に徐々に新築を建てる人は減っていくというのが信頼性が高い情報です。全日本木材市場連盟は国産材を使った住宅を守る会というものを発足していて、日本国内の林業を守るための活動も行っています。農業や漁業にも共通して言えることですが、後継者が不足していて労働者の減少が大きな問題です。焼津市を含めた静岡県でもこの問題は大きくなっていて、具体的な解決策は見つからないままです。国内の林業は海外の輸入木材の勢いにおされて少し元気が無くなった時期がありました。現在は若干の回復を見せていますが、まだまだ輸入木材に頼らざるを得ない状況は続いています。大きなイベントである東京五輪を目前に控えている今、木材や鉄骨の需要はありますが、東京五輪が終わったとの反動は大きいと予想する専門家も多いです。