木浦市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)

 

木浦市(韓国)は1990年以降、市の東側がニュータウンとして開発されて以降、人口増加を続ける振興都市となっていますが、それ以前は釜山やソウルの進展から取り残され衰退した地域となっていました。そのため旧市街地となっている西側は古くからの町並みが残り、東側とは大きな違いを見せています。
木浦市(韓国)の木材市場は古くからの影響により韓国の中では比較的顕著なものとなっている特徴があります。これは以前木浦市(韓国)は日本人街であった時期があり、日本古来の木造建築が多く建てられた名残から街の中に木造建築が比較的多いことによります。加えて、1990年以降の新たな都市部でも韓国近年の木造の内装のブームなどにより、木材の需要が広く広まっていることからその需要が伸びている傾向があるのです。
木浦市(韓国)の木材市場の取引状況はこのような背景により、比較的堅調な推移を見せていますが近年ではさらに需要が増える傾向にあり徐々に増加する動きを見せています。木浦市(韓国)では住宅の増加も著しく、特に古くからのアパートの内装を木材で美しくすることが流行しており、木浦市(韓国)の住宅でもこの動きが見られます。
木浦市(韓国)は李氏朝鮮時代は貴重な外交の港となっていました。そのため韓国固有の様々な王朝の建築物も多数残されています。そのため観光客も多く古来の民芸品なども数多く制作されていますが、このための木材もその多くを輸入に頼っているのが現実です。
木浦市(韓国)はこのように非常に歴史が古く、またその歴史に日本も大きく関わっている背景があることから木材の利用は古くから行われている地域でもあります。また近年では新たな形での木材の利用も著しくなっており、そのために木材市場の取引状況は非常に堅調な推移をしている地域でもあります。今後も人口増加は継続的に推移するとみられており、これに伴い木材の需要も増え続けることが予測されていることから、日本から見た場合には重要な輸出先と考えられる要素が大きな地域となっているのです。

 

 
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