東豆川市(韓国)における木材市場の取引状況(2019)
東豆川市(韓国)は京畿道北部にある都市で、ソウルの北側に位置する面積95.68平方キロメートルの地域です。その約7割にあたる67.03平方キロメートルが林野部にあたり、北朝鮮との軍事境界線に近いことでも知られています。またこの地域には在韓米軍基地が存在しており、その約40%の面積が米軍基地であると言う非常に特殊なものとなっているのが特徴です。
軍事境界線に近いことから、非常に緊張感の高い地域となっていますが、南北の関係が良好だった過去には様々な共同作業も推進してきた実績もあり、そのため様々な工業も盛んな地域となっています。しかし、韓国の中では最も北側に位置する都市の1つでもあり、冬の気温が非常に低いことでも知られている都市です。そのため木材の生産はほとんど行われておらず、またその需要もあまり多くはありません。これは非常に寒い地域であることから古くからのレンガ造りの住宅の方が熱効率が良く、木造住宅ではそれほど居住性が良くないと言うことがあったからです。しかし最近では木造住宅の熱効率も非常に高まっており、また近年の韓国内での木造住宅ブームもあることからこの地域でもこれらの住宅が増えつつあるのが実態です。
東豆川市(韓国)の木材市場の取引状況はこれまであまり積極的なものではありませんでしたが、近年では木造の住宅の良さに気づいた人々が積極的に住宅を建築するようになっており、都市部に比べると緩やかではありますがその需要が増えつつある傾向が見られます。さらに近年では輸入品の木材の価格が安定しており、従来に比べ安価に大量に仕入れることができるようになったことで、住宅の価格が安定していることから購入を希望する人が増えており、これにより徐々にその需要が拡大しつつあります。現在ではさほど芳しいものではありませんがその傾向から今後は需要が増えると予測されており、明るい兆しが見られるのが特徴となっています。