山梨県の赤松の取引状況(2019)
山梨県は山岳に囲まれた県で、山だけでなく谷や盆地もある複雑な地形を持ちます。
赤松と落葉広葉樹との混交林が多く、県南部の暖帯は常緑広葉樹林で占められています。
山梨県の県有林は、FSC森林管理認証を取得していることでも有名です。
FSC森林管理認証は世界的な森林認証で、FSCはドイツに本部があります。
認証された森林の木材を使って作られた家具や木材加工製品には、FSCのロゴマークがつきます。
認証された製品が積極的に購入されれば、適正に管理された森林が増えることになります。
020年に東京オリンピックが開催されますが、東京オリンピックに絡んで認証材も認知されつつあります。
県産材が広く使われることで、森林を支える地元も潤います。
山梨県では県有林の管理を4つの事務所で分担しています。
県有林は杉や桧、赤松など種類が豊富です。
杉や桧に比べると地味な赤松ですが、建材に使われることが多いため取引状況は安定しています。
最近では、角材や板をつなぎ合わせて作る集成材やLVLも注目を集めています。
集成材やLVLは強度があり、木造であっても大規模な建物を建てることができます。
木材には多くのメリットがあるため、木造住宅を建てたいと希望する人が増えています。
木はコンクリートに比べて高い断熱性を持つので、夏は涼しく冬は暖かい家で過ごせます。
湿度が高いときは水分を吸収し湿度が低ければ水分を放出するので、結露を抑えることができます。
日本の風土に最も合うのは日本の木です。
木は二酸化酸素を吸収して貯蔵するので、木材製品を使うことで地球温暖化に貢献することができます。
優しく爽やかな芳香には癒し効果やリフレッシュ効果があり、心身の健康に良い影響を与えます。
山梨県産の木材は高品質なので、全国的に人気があります。
山梨県が誘致した東京の木材加工会社の工場も注目を集めています。
工場ができたことで地元の雇用も生まれ、県産木材も活用されます。