高知県の赤松の取引状況(2019)
高知県は四国の太平洋側に位置する県で、2019年6月1日時点の推計人口は699,522人です。この数値は鳥取県と島根県に続き3番目に少ない数になります。県庁所在地でもある高松市はカツオでも有名な都市であると同時に有数の観光スポットを持つエリアです。特にソウダガツオの漁獲量は日本一、マグロやカジキなどの漁獲量も上位を占めるなど、高知県は漁業が盛んな県といっても過言ではありません。漁業以外にも温暖な気候を利用した農作物の生産も盛んに行われており、第一産業の県といえるのも高知県の特徴ではないでしょうか。
第一産業には農業・漁業・林業の3つがあるわけですが、林業においても杉やヒノキ、赤松や黒松などの生産地でも知られています。高知県の森林面積は日本の中でもトップクラスで、樹種の中でも取引状況が活性化されているのは日本三大美林ともいわれてる魚梁瀬と呼ぶ杉です。森林面積は日本一であること県の木にも指定が行われている魚梁瀬杉がありますが、高知県は高齢化が進んでいる県でもあり個人経営の森林は放置されていることもある、山地の荒廃も問題視され、県では法定外目的税として森林環境税の導入により保全政策を図っています。
赤松は主に自然林の中で成長する樹種、防風林としての役割もある木です。良質な木材を得ることができるなどからも山を育てるための様々な取り組みが行われ続けて来たわけです。高知県は夏場の雨量が多いのも特徴の一つで、平均気温が17度など植物が育ちやすい環境を持ちます。ただ、低価格の海外からの木材の大量輸入により国産材の価格は大幅に下落している、高知県の林業就業者数の数も年々減少し続けており、県の林業従事者の数は約40年の中で4分の1以下まで下がっているようです。手入れをすれば森林の活性化が行われるようになる、現在の赤松の取引状況も多くなり、県の資源も潤うなどからも企業の力を借りて手入れの行き届いた森林づくりが行われているのです。