宮崎県のモミの取引状況(2019)

 

日本人にとってモミの木は、イルミネーションを飾り付けるクリスマスツリーのイメージが強いかもしれません。
しかし世界ではクリスマスツリーに使い以外にも、スギやヒノキのように建築用の木材としても使われています。
モミの木にはしっかりとした丈夫さがありながら、加工しやすい特徴があります。
そのためヨーロッパでは建築用木材の一つとして一般的に使われており、取引状況も悪くありません。
しかし日本においては、モミの木をメインにした家づくりはあまり見かけません。
基本的に国内では植林されていないので、広く使われているとは言えない取引状況になっています。
スギやヒノキの産地で有名な宮崎県での取引状況もほぼないので、海外と大きな違いがあると言えるでしょう。
ですが最近ではモミの木を使った家づくりをする人が日本にも増えており、宮崎県でもいくつかの不動産会社が対応しています。
日本でモミの木の家を作るために、ドイツなどのヨーロッパから輸入した木材を宮崎県にある加工所で加工し使っている例もあるため、今後は珍しくなくなっていくかもしれません。
宮崎県でモミの木を使った家づくりが評判になれば、全国的に広がっていく可能性はあるでしょう。
全国にまで普及し海外と同じように当たり前になれば、取引状況も将来は大きく変わるかもしれません。
モミの木は家づくりのメインに使われるだけではなく、化粧板にして使われるケースもあります。
化粧板として使われるのは、ケヤキなどと同様に木目が美しいからです。
そのため内装材や高級家具に使われるケースは多く、こうした形では国内でも頻繁に見かけます。
宮崎県を始めとする日本国内で取引状況が活発になっていたくためには、内装材などといった形で需要が伸びていくことも必要でしょう。
日本では建築用木材としてはあまり認知されていませんが、世界では高く評価され国内でも徐々に浸透しています。
国内の需要が伸びれば、宮崎県にモミの木が植林される可能性も出てくるかもしれません。

 

 
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