愛媛県のモミの取引状況(2019)

 

愛媛県の県土は60%超が民有林となり、国有林は10%未満と少ないです。それ以外の農地は30%程度を占めており、民有林の多さが際立っています。森林面積の多くを占めるのはスギやヒノキで、一部にマツなどがあります。モミの取引状況は少ないのが現実であり、積極的に使用されているわけではありません。建材に使用されるケースはありますが、全体量からみるとわずかです。

 

そうした中でもモミは近年少しずつ人気が拡大しており、木材業者が在庫を切らすという状況が多発しています。人気が上昇しているわけは、そのメリットを実感する人が増えてきたためです。インターネットにより容易に情報アクセスができるようになり、モミのメリットを把握する人が増えてきたわけです。最大のメリットはその安全性にあり、アレルギーに悩んでいる方から特に人気があります。衣服の素材によって肌ざわりが変わるように、内装に使用する木材は体に大きな影響を与えます。

 

モミは箸やかまぼこ板に使用されていることからも安全性の高さがわかるでしょう。抗菌作用があるので寿司桶に使用されるケースも多く、人間にとって非常に相性がいいのです。人間の体は健康である素材を抵抗なく受け入れる性質があります。内装に使用すればフィトンチッドが放散されて、心身を落ち着けてくれます。ストレスが解消すれば体が元気になるなど、実に大きなメリットを期待できるのです。それほど木は人間の暮らしにとって深く密着しています。

 

愛媛県と言えばスギやヒノキの取引状況が多いですが、モミを好んで使用している愛好者はいます。アレルギーやアトピーなどに悩んでいる方がモミの住宅に住んだら、これらが解消したという話があるのです。調湿作用に優れているので、室内の湿度をほどよく調整する作用があります。住み心地のよい家を実現するには、建材の種類にもこだわる必要があります。何を使用するかによって日常空間が大きく変わってくるのです。

 

 
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