長野県のモミの取引状況(2019)

 

長野県は信濃国にちなみ信州とも呼ばれている県で、8つの県に隣接しているのが特徴で、隣接都道府県が多い場所の中では1番です。県域は東西に短く南北に長い形をしているのですが、日本の中では岩手県と福島県に続いて面積が広い場所です。長野県の県域面積は1,356,156ヘクタールで、耕地面積は106,700ヘクタール(約7.9%)です。これに対して林野面積は1,031,536ヘクタールで、総面積の約76%が林業のフィールドになる場所を持つことがわかります。

 

長野県の林野面積農地、国有林は329,794ヘクタールで約32%、民有林は701,742ヘクタールで約68%の割合になっており、民有林は独立行政法人などが約4%、公有林が約28%、私有林が約68%の割合いで私有林の割合が多いことがわかります。長野県はスギ・ヒノキ・モミなどの有数の産地でもあり、スギやヒノキ、モミなどは住宅用建材や木材加工品などに使われてる木です。長野県のモミの取引状況ですが、県内の林業経営体は2019年8月時点で2,745経営体といわれており、その内家族経営は2,139と多くなっています。残りは農事組合法人・会社・各種団体・その他の法人・地方教協団体や財政区などで、320経営体です。

 

林家数は29,635戸と多いのですが、現在も林業を継続しているのか否かは、長野県の人口や高齢者の割合などに応じて変わります。高齢化に伴い山での作業が困難になる、後継ぎがいない人などの場合は体が動かないなどの理由で放置してしまうケースもありますし、長野県はこのような森林も少なくないのです。モミの木は北欧諸国などでは古くから建築材料・葉や枝から生成される精油などとして活用し続けているといいますが、日本の中では世界遺産登録が行われている姫路城の城郭・長野諏訪大社の御柱祭・腐敗や酸化防止のための食品の保存容器など様々なモノに使われており、取引状況としても多いのです。

 

 
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