スワジランドの木材市場の現況(2019)

スワジランドは現在はエスワティニ王国という名前に変わった国であり、アフリカ南部に位置しています。
日本と関わりの薄い国であるだけに情報があまり入ってくることがなく、はっきりとした実情がわかりにくい国ですが、情勢はあまり良いとは言えません。
国民の生活水準は低くエイズが蔓延するなど健康面での問題もあり、国王の散財癖によって国家予算も著しく圧迫されているという面もあります。
このような国であるだけに木材市場の現況に関しても芳しいものではなく、非常に規模の小さなものとなっています。
それに加えて砂漠化が進んでいるアフリカにあることもあり、林業をするには不向きな環境ということもあり、木材市場の先行きは非常に暗いものだと言えるでしょう。

 

課題が山積みな国であることから、木材市場に手を入れることが難しいという側面もあり、優先順位としては低いという理由もあります。
世界的に木材の需要が非常に高く、木材を輸出することによって大きな利益につながるというのであれば、スワジランドのように貧しい国にとってメリットはありますが、需要が無いわけでは無いものの国を潤してくれるほどのメリットがなければ、どうしても後回しになってしまいます。
比較的周辺の国と比較をすれば、工業に強いところがありますから力を入れるのであれば、工業に力を入れることになり、木材市場の優先度は低くなってしまうわけです。
当然、スワジランド自体にも木材の需要というのはあるわけですが、これに関しても木材以上に必要なものというのは山ほどあることから、やはり優先度は高いものだとは言えません。
地域的に林業に不向きということに加えて、国の情勢の問題もあり木材市場の現況は芳しいものでは無いのです。
これは何もスワジランドに限った話ではなく、アフリカにある国全般で似たようなところがあるため、スワジランドだけの問題と言うよりは、アフリカ全体が抱えている問題とも言えます。

 

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