バヌアツの木材市場の現況(2019)

バヌアツの木材市場は年々需要が増加してきており、その現況は世界単位で広がっています。原木の生産量の推移としては、薪炭用の木材の需要が一番伸びており、その次に製材用と単板用と続きます。またバヌアツの丸太の全体生産量の60%は、製材用の木材のメイン品種のホワイトウッドになっています。またこの国では、エンジン式移動製材機のビジネスが年々増えてきている現状です。バヌアツにおける国の森林産業の目標は、森の資源がエコロジカルなメソッドで管理されて、国民の生活が向上することを含めて社会へ貢献していくこととされています。伐採事業においては、企業の技術力が十分ではなく、技術者の能力向上のための訓練も必要となっています。
バヌアツで伐採されている木材は、全部天然の林からの伐採です。現在、政府当局の指導のもと、木材業者と土地の所有者間の契約において行われます。1995年に伐採に関するコード・オブ・ロッジング・プラクティス(COLP)という条例が制定されました。COLPは、バヌアツを含むソロモン諸島における持続可能な木材を収穫するための規範を提供するものです。COLPでは、伐採によって森林の生態系が崩れることを回避し、森林やそこをもとにする水資源を確実に保護するという目的からのものです。バヌアツの天然の木材の伐採は、COLPの規定によりにより伐採を予定する森林の基準を定めています。これは、安全の面と経済性を熟慮してたうえで需要と供給の均衡を取るためのものです。伐採する地域近辺の河川エリアではそこを保護する規定を決め、森林に与えるダメージを最小に抑える木材の伐採法を定めたりしています。また、文化的に重要な国の地域を守るための伐採規制なども制定されました。
バヌアツの木材の主な輸出国は、オーストラリア、イギリス、フランス、ニュージーランド、日本などがあります。現在バヌアツは、世界のおよそ80か国と外交関係が結ばれおり、近年経済面を中心に大きく改革が行われています。

 

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