ウズベキスタンの木材市場の現況(2019)

ウズベキスタンの森林面積は約8%、森林蓄積約2,600万?で1ha当たり約8?、人工林面積約63万5千haで森林面積に対する割合は約19%となっています。
森林所有者はすべて公的機関が保有しています。
ウズベキスタンの森林行政は農業・水資源省の中の林業局とウズベキスタン自然保護員会が責任を有しています。
ウズベキスタンの国土面積は日本の国土の約1.2倍ですが、国土の5分の4は砂漠で森林面積8%と少ない状態です。
森林の多い地域として南部の山岳地帯が挙げられタシケントの南300qのところにあるジザク州にはアルチャと呼ばれる木が自生しています。
他にもハンガラン州・ナマンガン州にも森林が残っており、アムダリア川・シルダリア川・ゼラフシャン川の川沿いにはトゥガイ林と呼ばれる特有の河畔林が存在します。
その他にも人工林を作り面積は森林面積の19%にものぼっています。
しかし人工林の活用法は産業目的ではなく、斜面崩壊防止や土砂流出防備など森林による公益的機能の向上が一番の目的です。
山地面積の87%は土砂崩れの危険があると言われており、渓流での土石流の危険も多い状況でまだまだ人工林が足りていません。
このような状況にあるウズベキスタンの木材市場において自国で産業用に生産される木材はそれほど多くなく、木材産業分野も大規模なものではありません。
現況では生産量もウズベキスタンの需要量を補うには到底足りない状況で、主要な建築材などは主にロシアから輸入しています。
木材製品の生産は事業所規模で行われており、家具類・荷車・建築部材などを生産しています。
代表例として、コーカンドの木材企業で制作されたガーデンハウス・窓枠・ドア・ベッドやアンディシャン森林企業で制作された柳細工の家具・サトウモロコシの竹ぼうき・バスケット類・柳製品・スキの柄・アシの皿等があり、ウズベキスタンの人々に大変人気があります。
木材市場の現況としましては、ロシアなどからの木材輸入に頼らなければならい状況にあるというところです。

 

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