セネガルの木材市場の現況(2019)

セネガルはアフリア西岸のカリブ海に面する共和制の国です。建国は紀元9世紀にさかのぼりますが、フランス革命後には同国の植民地になり、アフリカの年といわれた1960年に独立を果たすことになります。初代のサンゴール大統領は新フランス路線の元穏健左派の政治的信条で国家建設を推し進め、1976年には複数政党制を導入するなど民主的な現在の政治の礎を築きました。2000年には建国以来40年にわたり長期政権をになった初代大統領に系譜をかんする社会党(PSS)から政権交代を果たすに至っています。セネガルは政権基盤が脆弱でしばしば内戦を繰り返すアフリカ諸国のなかにあって、クーデターや内戦の経験を得ておらず、政治的には安定しており近隣のマリや中央アフリカなどの内戦についても旧宗主国フランスとともに人員を派遣するなど地域の安定に尽力している国家です。政治的に安定している同国にあっても南部のカザマンス地方では分離独立を唱える武装勢力との間で先頭と停戦を繰り返していましたが、情勢は安定しているようです。しかしながら周辺のマリやニジェール・中央アフリカ共和国などの国境の砂漠地帯ではアルカイダ系の過激は組織が砂漠地帯に身を潜めておりしばしば治安部隊との交戦も繰り返されています。
ところで経済的には伝統的に落花生栽培が盛んでしたが、価格低迷が継した1970年代以降は財政赤字や対外債務問題などが表面化したものの、その後の1990年代に入ると国営企業改革や輸入価格自由化・労働力流動性を高める労働法改正など大胆な改革路線に舵を切り、1995年以降はおおむね5%程度の成長率を維持してきました。GDPの3分の2以上を閉める第三次産業の進展が目覚しく商業や流通・通信分野で目覚しい成長をとげています。他方で一次産業は主に金やチタンなどの鉱物資源開発程度で、全国的に砂漠が広がる乾燥地帯やステップが大半です。そのためセネガルの木材市場の現況ですが、成長の余地に乏しく低迷しています。

 

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