セントルシアの木材市場の現況(2019)

セントルシアは西インド諸島のウィンドワード諸島の中央部にあるイギリス連邦加盟の君主制国家で、首都はカストリーズです。島しょ国であるセントルシアは、海を隔ててフランス領マルチニークやセントビンセント・グレナディーン、バルバドスなどがあります。この国は面積が訳620平方キロメートルで、日本の淡路島と同じ位の広さの国土をもっています。
この国ではログウッドやホースフレッシュ、コッコスリナックス・ドゥッシアナ等の樹木が見られ、他にもエクソステマ・サンクタエ・ルキアエやシナモンの木などが見られます。この国では産業の中でも農業や水産業がさかんといえます。農業ではバナナが中心的に栽培されており、ココアやコプラなども作られており、観光業も有望といわれています。セントルシアは国土面積や人口が小さく、経済規模も小さいといった特徴があり、新規産業が盛んというよりも、従来からある活動が中心に行われてきたといった特徴的な経済体質になっています。
この国の経済は、輸出品目は多くなく輸出先も限定されているといわれています。また、エネルギーや資本も外国に大きく依存しているといった特徴があり、木材市場はあまり活況とは言えない現況といわれています。度々ハリケーンや大雨といった自然災害も多くなっており、こうした脆弱性があるということも指摘されています。木は国内に見られるけれども、林業といわれる産業としての育成はあまりないという点が挙げられるといえます。
この国の産業では水産業が以前から行われていますが、輸出をメインに行うというよりも地元で消費される傾向が大きいといえます。セントルシアを含むカリブ諸国では、水産業は各国経済や域内経済の多角化に貢献するといった点から持続的な開発に大きな期待が寄せられているという状況になっており、林業や木材市場についてはセントルシアではあまり活況な産業とはなっていないといった点が挙げられるのです。

 

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