バチカン市の木材市場の現況(2019)

バチカン市はイタリアの中にある世界最小の国です。イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家として知られており、人口は800人もいません。面積はわずか0.44?しかなく、東京ドームが数個入るくらいの面積であり皇居の半分以下の面積となります。ただ、そこは国がまるごと世界遺産となっているところでもあります。数々の芸術作品がバチカン博物館で展示されており、様々な名画を眺めることができることから観光客には人気です。ローマ観光のついでに立ち寄る人が多いです。
まずこのようなごく小さな国であるために、成熟した国家が備えている要件の多くが欠けているのがこの国の大きな特徴です。国の機能は隣国であるイタリア警察が全面的に警備をするなど、その多くはイタリア頼りともなっています。バチカン市の木材市場に関してですが、市場がバチカン独自で機能しているわけではなく木材などはすべてイタリアから持ち込まれることになります。
このような特異な国家体制が形成された背景についてですが、外部権力の介入や制約を受けることのないように主権国家として最低限の体裁を整えることによって、バチカン市のトップである法王の自由な活動を保証するという目的で成り立っています。
実質的にイタリアの木材市場に頼っているのが、バチカン市の木材市場の現況といえるでしょう。そして、ごくわずかの国民はほとんど枢機卿・聖職者・スイス人衛兵らで構成されています。そのため、木材を必要とする状況がほとんどありません。ちなみに、イタリアの木材市場の現況は以前からの主要な市場として世界的に知られていましたが近年ではイタリアでの消費の落ち込みが大きい傾向がみられます。
こうしたバチカン市国の機構や規模に比べて外交関係の幅の広さは大変なものがあり、ローマ法王が訪問する際には警察や軍隊などが大々的に保護のために動くなど絶大な影響力を現在も有しています。こうした仕組みは、今後も変わらずに続いていくことでしょう。

 

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