アメリカの木材市場の現況(2019)

アメリカの木材市場の現況は2018年と大きく変わることはないでしょう。アメリカは広大な土地をいかしてたくさんの木材を確保していますが、輸入に頼る一面もあります。アメリカが生み出したツーバイフォーによって安くて使い勝手が良い木材は増えましたが、その分たくさん木を植えています。その木が育って木材として使うことが出来るのは20年以上先のことです。アメリカも木材市場も新たな国からの輸入も考えているのが事実です。アメリカは輸出にも力を入れていて、日本の住宅メーカーも使用しています。しかし、実はカナダ産の木材の方が安いです。これはあまり知られていないですが、カナダ産の木材は丈夫でコストパフォーマンスに優れています。価格も安いので、日本は積極的に輸入をしたいのですが、アメリカがこれを邪魔してきます。政治的な思惑が絡み合うので、木材市場で一番力を持っているのはアメリカです。木材業界のどんどん厳しくなっていて、働きたいという人も減少している傾向があります。日本の木材の現場では多くの外国人労働者の姿があり、日本人は少なくなっています。アメリカでも似たような状況が起こっていて、メキシコの移民などが主な労働力になってます。この状況は今後も改善することはなく、さらに悪化していくと予想されてます。今後は木材に変わる新たな資材を生み出していくほうに力をいれていく可能性もあるので、いつかはなくなる分野かもしれません。現況を見ると輸出と輸入のバランスを整えているのは北米くらいなもので、ほとんどの国は木材不足で悩んでいます。自国で木材を用意できない場合は輸入に頼らざるを得ないので、北米は強気な姿勢で関税を課したり、条件を提示してくることでしょう。北米は様々な資材に恵まれていて、なおかつ輸入にも力を入れているので一人勝ちの状況は変わりないです。世界の木材市場は北米がコントロールしているといっても過言ではないです。

 

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