ニュージーランドの木材市場の現況(2019)

「ニュージーランド」の木材市場の現況に目を向けてみるとその長年にわたって維持を続けている高い安定性に驚きを覚える方も多いことでしょう。特に「ニュージーランド」は、アジア向けの主要丸太輸出国としての存在感の高さもみなさんもご存知のところだと思います。一方で当然ながら国内製造業におけるその需要も他国に比べると高いものである傾向にあります。そして輸出そして国内消費はそれぞれ需要状況や相場に連動してその価格は別々の推移を示しています。一般的には輸出向けの価格はやはり国際市場の強豪の動きによる影響を受けやすい点がその最大の特徴です。つまり、世界的な木材市場とある程度連動したか価格挙動を示す傾向にあるのです。この傾向は「ニュージーランド」の木材市場に対しても例外ではありません。一方で国内向けの木材市場に関しては輸出価格変動の影響をまったく受けないわけではありませんがその振れ幅は小さい傾向にあります。その傾向は輸出用同様「ニュージーランド」の国内製造業において成立していると言ええます。
そんな「ニュージーランド」の木材市場においての特徴として良質なクリア材の取れる無節材、いわゆる枝打ち材の存在です。このような良質なクリア材のとれる無節材は非常にコストがかあがります。それゆえに高い価格を設定せざる負えない存在です。このような良質なクリア材のとれる無節材の製造を「ニュージーランド」は特に得意としており、ある程度の相場の上がり下がりはあるもののここ10年強ほどの価格はそれ以前に比べると非常に高い安定性を示しています。特にリーマンショック以降に目を向けるとゆるやかな上昇傾向にあると言え、特に中国市場の台頭による需要の高まりゆえに「ニュージーランド」の木材市場はその堅調さが顕著な状態がここ数年続いています。そしてそんな「ニュージーランド」の木材市場の現在の中心はラジアータパインが占めている状態です。

 

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