リトアニアの木材市場の現況(2018)

リトアニアではいろいろな大きさの企業が建具・家具製造などを代表とする木材加工業やパネル製造、ダンボールなどの製紙、製材などを事業としているのが現況です。林業を除いた木材市場は、家具製造業を主としておりつくるだけでなく輸出も活発に行われているという特徴があります。どんどん成長を続けていてその割合は総工業生産におけるおよそ10%です。
家具を作っている企業の多くは大手であり、生産が集中している傾向にあります。製材産業においても同じようなことが言え、およそ半分程度が大手企業で生産されているということが現況です。
リトアニアではパネル・合板・製材・家具などに用いられる木製品・原料木材などといったものを海外に向けて輸出しています。その中でも家具に関するものの輸出量は木材市場で取り扱われている輸出量全体の中でもおよそ3分の1であり、製材に関しては20%ほどだと言われています。
リトアニアは現在家具・紙・ウッドパネル・製材を海外から輸入しており、輸入国として最も多くやり取りをしている国はポーランド
です。その他にはロシア、ドイツなどが挙げられます。一方で輸出相手の代表的な国がドイツです。その他には英国・スウェーデン・米国・デンマーク・フランス・ポーランドとなっています。
リトアニアが木材の加工で用いているものは主に国産です。伐採量は以前と比べてどんどん拡大している傾向にあります。原材料をウクライナ・ロシア・白ロシアから輸入する量は伸びていません。輸出の面ではパルプウッドと呼ばれる製紙原料材をたくさん輸出しているという特徴があります。中でもポーランドに対してパイン材を多く取り扱っており、ラトビアに対してはバーチ材をたくさん輸出しています。
原材料となっている木の価格はそれほど大きく変動はしていません。その価格はラトビアやエストニアと比べても安くなっています。リトアニアでは森林の民営化が行われています。

 

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