マカオの木材市場の現況(2018)

マカオには様々な歴史的建造物があり、世界遺産が多い街としても知られています。中国に管轄されており、木材市場においても中国が大きく影響しているということが現況です。天然資材に対する需要も高くなっており、消費量も年々増えてきています。林産品も数多く海外から輸入しており、産業用の丸太の量も世界的にみて多くなっています。原材料に関してはマレーシアやインドネシアといった東南アジア諸国を代表としてロシアなどからも輸入しているということが特徴です。それらは家具・住宅部材・建材・合板などといったものに加工され、日本やアメリカなどに輸出されている場合も多いです。輸入された木材の中には生産されたそれぞれの国で正しくない方法で伐採されたものもたくさんあると考えられており、それらが使われた製品が日本にも多く出回っていると推測されています。
輸入する量が増えていますが、これは国内における消費量が急増していること、低い価格で提供している国内の林産品に国際的な需要が高まっているということ、国内の森林から得ることができる量では需要をまかなうことができないことが関係しています。林産品の中でも特に丸太に対する需要が高い傾向です。これまでは合板がたくさん輸入されてきましたが、現代ではそれに代わって丸太の割合が多くなっています。政府が政策を行ったことで国内材の量が減少していきましたが、その反面需要は伸びてきているため輸入に頼る割合が増えてきました。
世界的にみると安い木材を求めている国が増えてきています。輸出している主な製品は木質パネルや家具であり、この2種類だけでも半数以上を占めています。量は年々増加しており、今後も多くの国が必要としてくるでしょう。しかし近年は違法な木材を排除する動きや環境問題に配慮する国が増えてきています。それに応じた政策も実施されており、今後は環境に配慮した安全で合法的な木材が求められていくでしょう。

 

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