ラトビアの木材市場の現況(2018)

ヨーロッパの北に位置しバルト海に面している国がラトビア共和国であり、3つの国で構成されているバルト三国においては中央部に位置しています。
ラトビア共和国の東経はおよそ24度で北海道の稚内市よりもさらに北に位置している様子から年間を通しての平均気温が低く、夏の最高気温の平均がおよそ21度で冬の最低気温の平均がおよそ氷点下7度です。
そうした年間を通して平均気温が低い冷涼地である上に、降水量もおよそ600mmと比較的多い様子から育つ木材は締まっている上に大きく育つという恩恵に授かれています。
そのため、ラトビア共和国は木材市場が国益として欠かす事ができない市場になっており、重要なものであるという様子はラトビア共和国のマークや切手シートのデザインからも見て取れます。
国を表すマークは左にライオンが居り右にライオンと鷲が融合した架空の動物が描かれていますが、双方の足元には木材市場を牽引するオークの葉の模様がデザインされています。
さらに、切手シートにもついても複数の種類でオークの葉の模様が描かれており、いかにラトビア共和国において重要な産物であるのかがわかります。
当然、日本もラトビア共和国から木材を多量に輸入し取り分けて多いのは合板で、圧倒的に高い品質から合板はラトビアからの輸入に頼り切っているというのが現況です。
また、他国にとって欠かす事ができない木材であるという現況に加え、自然保護にも強く力を注いでいる国であるからこそ、たとえ木材市場で著しく高い需要があったとしても無計画に伐採をし続けるという事はなく、植樹から伐採に至るまで徹底した計画に基づいて行われています。
そうした計画的な木材市場の活性化が功を奏し、ラトビアは永続的森林経営を確固たるものにした稀有な国となり、1930年には24%しかなかった森林面積が2007年には45%にまで増え、現況は年間使用量が1150万立方メートルに対し1650万立方メートルという驚異的な広さにまで拡大しているほどです。

 

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