リヒテンシュタインの木材市場の現況(2018)

オーストリアとスイスに囲まれたリヒテンシュタインは、日本の小豆島とほぼ同じ大きさの小国です。
世界で6番目に小さいリヒテンシュタインは、非武装中立政策の国で、スイスが防衛を担当しています。
公用語はドイツ語で、住民の大半はドイツ系です。
リヒテンシュタインはタックスヘイブンで有名で、法人企業が多く法人税が税収の約4割を占めています。
国民には所得税や相続税、贈与税などの直接税がかからず、平均年収が1000万円を超えます。
リヒテンシュタインの主要産業は医療機器や精密機械で、日本とは1996年6月に正式に外交関係を樹立します。
リヒテンシュタインの気候は山岳気候に属していますが、夏は25度くらいまで上がります。
ヨーロッパの中では多雨地帯になり、年間の降水量は1000mmから1200mmに達します。
農業人口は少なく、低地では穀物やブドウ、ジャガイモが栽培されています。
山岳地では牧畜が行われ、観光も活発です。
国際金融や切手の発行にも力を入れています。
リヒテンシュタイン公国のアダム公爵が所有するリヒテンシュタイン財団は大きな森林と農場を所有しています。
品質の良い木材を生み出しているので、木材市場の現況は良好です。
広葉樹は特に品質が良いことで知られ、林業活動のほかにフィッシングや狩猟なども盛んで自然保護にも力を入れています。
財団の森林はPEFC創設以来の認証森林で、品質の高い林業を行っています。
PEFCはひとつの会社に認証を与える方式ではなく、エリアに認証を与えているためにコストが低いです。
リヒテンシュタイン家はヨーロッパの名門家として広く知られ財団では林業のほかに緑化や農業、自然エネルギー電力も手がけています。
緑化では畑を芝生にして苗木を作ります。
特別なプログラムを設定し、自然エネルギーの電力部門においては自然と共に産業を行うことを重視します。
現在も歴史ある名門家として、森林と林業に対して真摯に取り組んでいます。

 

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