ギニアビサウの木材市場の現況(2018)

西アフリカにあるギニアビサウは、木材輸出が盛んな国です。
カシューナッツや落花生などとともに、木材も世界中に輸出してきました。
しかし木材市場の現況は、決して良いとは言えません。
2012年4月のクーデター以降、ギニアビサウでは木材の輸出が急増しました。
輸出が急増すれば木材市場の現況にも良い影響を与えると思いがちですが、実際は違法伐採が増えたからです。
計画的に植林し伐採を行えば、木材市場にも良い影響を与え産業としても発展してきます。
しかしギニアビサウではクーデター以降規制が緩み、無計画な秩序のない伐採が増加中です。
こうした無計画な伐採で利益を得ているのは、中国人と言われています。
経済成長著しい中国では木材需要が増加しており、アフリカローズウッド・アフゼリア・カヤ・オウギヤシなどの木材が手に入るギニアビサウは、格好のターゲットとなってきました。
そのため中国の業者は現地のブローカーと手を組み、国の至る所で無計画に伐採を繰り返してトラックで港に運び込み、国外に輸出しています。
このままで利益は中国人と一部特権階級に独占され、ギニアビサウに住む一般の人々は一切享受できません。
また無秩序な伐採は生態系を破壊してギニアビサウの自然を台無しにするだけでなく、林業の未来も奪ってしまう異JT間と警告されています。
もちろん正規の手段で伐採され輸出されていく木材も市場には存在していますが、森林法に違反しているものは少なくありません。
ギニアビサウの未来を守り適切な木材市場にしていくためには、違法伐採を取り締まる禁止措置が重要です。
もし現況の状況が続けばやがてギニアビサウの森林は荒れ果て、国の重要な輸出商品の一つが潰れてしまいます。
そうなると同国経済には深刻なダメージを与えることになり、政治にも悪影響を及ぼすでしょう。
現況の木材市場を適正化し正しい取引ができる市場に変えていくことは、同国の発展にも繋がります。

 

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